「他人の長所だけ見る」って良さそうだけど、相手の魅力を半分排除してるだけ。

「他人の長所だけ見る」って良さそうだけど、相手の魅力を半分排除してるだけ。

以前から、このようなことを言う人たちに違和感を感じていました。

「私は人の長所しか見ないの」
「人の良いところだけを見るようにしてる」

その違和感に対し、特に掘り下げることはなかったけど、その発言を聞くたびにモヤモヤしていたんです。

皆さんはそんなことありませんか?

 

先日のことですが、友人の特殊技能とも言える部分を褒めたことがありました。

するとその友人は、「私には特技なんてないと思ってたよ〜」と言いました。

その言葉を聞いた時、以前から抱いていた「人の良いところだけを見るようにしてる」発言の違和感の理由がわかったのです!

ということで、この記事ではどうして違和感を感じるのかを書いていきます。

長所と短所は表裏一体

最初に結論から言うと、長所と短所は必ず表裏一体

そして”長所だけを見る”ということは、”短所は排除”または”目に入らないようにする”ということですよね。

でも長所と短所は表裏一体なのに、人間のどちらか片方を排除してしまったら、実はその人間の半分の要素を捨てていることになりませんか?

 

長所と短所は表裏一体

 

そもそも、私たちが他人を見て”Aさんの長所”を感じたとしても、他の人がAさんの同じ部分を見て長所と感じるかどうかはわかりません

私たちはいつでも自分の持つ色眼鏡で世界を見て、自分自身を投影しているので、他人への評価は自分の思い込みにすぎませんよね。

それなのに、「Aさんのここは長所で、ここは短所で、短所は見ないようにして長所だけ見よう。」なんてやっていると、とってももったいないことなんです。

短所を見つけられる人は長所を見つけられる

実は私は仲良くなった人の”売りポイント”を見つけるのが得意です!

話したり、何回かメールでやりとりしていたりすると、「この人はこの部分を売りにすれば良いんだ!」とわかるので、コンサルティングやビジネスをアドバイスする機会があれば、そのことを本人に伝えます。

短所を見つけられる人は長所を見つけられる

私は人の良いところを見つけるのが得意ですが、見つける際に先に目が行くのはその人の短所と感じる部分です。

例えば字が汚いとか、せっかちとか、人見知りとか、話が長いとか、神経質だなとか…

これは私の性格の問題かもしれませんが、だいたい目の前の人の悪い部分が最初に気になります。

でも悪いと思う部分が見えたとしても、それで嫌いになることはなく、「そういう部分があるんだなぁ」としか思いません。

世間的に言えば悪いと言われるかもしれない部分だけど、それは裏を返せば宝の宝庫であり、長所になるとわかっているからです。

 

世間的には人のダメな部分ばかり指摘する人って「嫌な奴!」なんて言われるけど、実はそういう人って本当は人の良いところもたくさん気がつける人です。

同じように「長所ばかり見つけられる!」という人は、長所と同じくらい他人の短所も見つける人。

だから「長所しか見ない」って決めつけるのは不自然なんです。

「私は10円玉の表側しか見ないし認めません。裏に模様なんてあります?」って言ってるような感じですね^^

 

良いところを見るために悪い部分を排除していいの?

よく子育てでも「子供の良い部分を見ましょう」と言いますが、これも同じことです。

子供の悪いところばかり気になるのは、それだけ他人に厳しい視点を持っているのと、悪い部分を悪いようにしか見えない視野の狭さとも言えます

他人の短所に気がついても、その部分を短所って思っているのは自分だけかもしれませんよね。

私も自分の子供にはイライラするし、「なんで〇〇ができないんだ!」と不安になることはしょっちゅうです。

ですが子供の短所と思える部分は、直すべきことなら注意したり指導が必要だとしても、それが個性だとしたら見守るしかないな…と感じています。

私が不安に感じることを子供に投影しているだけで、短所と決めつけてその部分を子供たちから排除するのは何か違うなと思うんです。

それに私自身が親に私の一部を排除されたら悲しいと思うんですけど、あなたはどう思いますか?

 

短所を長所に置き換えてみる

わかりにくい話になってきたので、一つ例を出します。

 

私は食べ物の好き嫌いがとても多くて、今でも食べない野菜がいくつかあります。

大人なので我慢すれば食べられますが、食べたくないので食べません。

注:外食の時に申告漏れで嫌いな野菜が出たらちゃんと食べます

 

短所を長所に置き換えてみる

 

ピーマン、パプリカ、煮込んでない玉ねぎ、ネギ、ししとう、ミョウガなどなど、子供が嫌いそうな野菜が今でも苦手です。

そしてとても偏食で、食事の時間や内容もバラバラで酷いものです^^;

こんな偏食では子供の見本にならない大人であり、悪いことでしょうか?

このような私を「ダメな母親!」と軽蔑する人もいるでしょうし、「子供みたいで素直」と言ってくれる人もいます。

そしてこれは私の短所でしょうか?

野菜を食べないことは長所とは言えませんが、嫌なものは嫌だと言えるのは長所だろうと思っています。

 

こうやって自分のことを言うと言い訳みたいですが(笑)、どんな短所も長所と表裏一体。

それから最後に。

もしも「私は人の短所ばかりに目がいってしまう自分は嫌な奴!」と自分を責めている方がいたら、ちょっと待って。

それ、あなたの長所ですから^^

 

記事を書いた人:ニコ
ワーママスタイル編集長。
「人生はもっと自由に楽しんでいい」をモットーに自由に活動している。
マーケティングを学び、ゼロから自分のビジネスを作る女性専用のオンラインサロン運営中。
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