前編では、webデザイナーの一日のタイムスケジュール例/webデザイナーの仕事内容について/稼働時間についてご紹介しました。
後編では、お給料の話/webデザイナーになる方法/仕事の受注方法/必要な機材/子供ができてからwebデザイナーを目指すのはどうなのか?/フリーランスwebデザイナーの大変なところ/デメリットが多い仕事を続ける理由について書いています。
フリーランスのwebデザイナーとして働くリアルな状況がよくわかる内容になっています^^
フリーランスwebデザイナーのお給料の話
ではここからは聞きたいけど聞きにくいお給料について、具体的に書いていきます!
会社員時代
私は23歳から従業員数20人ほどの制作会社に入社し、webデザイナーとして勤務していました。
その頃は月給制でしたが残業代込の金額。もうかなり前のことですが、最終的には27才で月給は28万円でした。
当時会社の経営がよくなく、年二回出るはずのボーナスが一度しか出ませんでしたが30万円でした。
残業代がつかないことを考えると安かったと思います。
夫の場合は、北海道でもともとは印刷会社のデザイナーとしてデビュー。地方ということもあり、給料はかなり安かったそうです。
そして数年後に上京し、会社が変わるたびに給料は少しずつ上がったそう。
他の業種でも同じだとは思いますが、同じ会社に居続けても、なかなか一気に給料が上がることってないですよね?
デザイナーは経験を積むと、アートディレクター、クリエイティブディレクターへと昇進していきますが、そうなると給料は上がると思いますが経験がないのではっきりとはわかりません。
私は他の仕事をしたことがないのでわかりませんが、安いのかなぁ?とちょっと思っています。
フリーランス時代
フリーランスになると、デザイナーとしての仕事は基本的に受注案件になります。
仕事ごとのギャラはクライアントによって違うので、一概には言えませんが、「見積もりをください」と言われるか、クライアントから最初に「〇〇円でお願いします」と言われるかのどちらかです。またはクライアントの予算を聞きながら相談して決める場合もあります。
さらに私の場合は時給でお仕事をもらうことも増えてきました。その場合は、一つの仕事、というよりは会社専属のデザイナーといった契約内容になります。
デザインの仕事の金額は本当にピンキリで、私は多分中間くらいの金額で請け負ってるwebデザイナーだと思っています。そして私の夫は高額デザイナーです。
では、私と夫の違いは何かというと、一番の違いはクライアントです。
私は個人事業主、または中小企業から直接頂く仕事がメインです。夫の場合は、広告代理店や制作会社、大きな企業から頂く仕事がメイン。
同じボリュームの仕事をしたとしても、夫のギャラは私の2〜3倍近くあります。ただし、その分高いクオリティが求められるし、納期が厳しかったり、提案数も多いです。
こちらに私の場合の制作費の一例をリストアップしました。
あくまで私の場合であり、他のフリーランスwebデザイナーがこの通りではありません。
デザイン制作費の一例
●キャンペーンページ デザイン作成 1ページ単価(PC/スマホ):3~5万円〜 制作期間:2週間〜1ヶ月ほど |
●長いLP デザイン作成 1ページ単価(PC/スマホ):10~20万円〜 制作期間:2週間〜1ヶ月ほど |
●ホームページ制作(5ページ・ワードプレスで作成) デザイン・ワードプレス設定:15万円〜30万円 ロゴ:2万円〜 |
●バナーデザイン 300px x 300px サイズ:5,000~15,000円程度 |
●時給の場合 時給:1,500〜3,500円程度 |
デザイン内容やページの大きさなどによるので、ギャラはかなり幅があります。
また修正が多いクライアントの場合は、何度もどんでん返しのようなデザイン修正が来ることもあります。
時給の場合は、交渉をする必要がありますが、リモートワークで2,000円前後が多いようです。
以前コーディング担当として時給案件をもらった時は時給3,200円で割と高額だったので、コーディングができた方が重宝されるのかもしれません。
この苦労は会社員でもフリーランスでも同じですね。ただ会社員なら会社内の営業担当がクライアントとの間に入ってデザイナーを守ってくれますが、フリーランスは誰も守ってくれないため、クライアントとのやりとりがストレスになる場合があります。
単価が良くてもコンスタントに来るかどうかが問題!
HPを一つ作れば、小規模なものでも20万円近くはもらえます。
子育てをしながらリモートワークで、月に20万円ももらえるなんて美味しいじゃん!と思われるかもしれませんが、フリーランスの最大の問題は「コンスタントに仕事が来ない」ことです。
毎月必ずいくつかの案件が受注できればいいですが、絶対にそんなことはないんです。だから単価が高そうに思えても、実はかなり厳しい職種です。
私の場合は、数年前からかなり収入が不安定になってきたため、積極的に時給案件を受けるようにしています。
時給案件は安心感はありますが、拘束時間が長いので、忙しい!でもリモートでもできること、また新しい会社との関係も作れたり、学べることも多いので、ギャラが多少低くても価値のあるものだと感じています。
それでもそれにも勝るメリットがあるのでフリーランスを辞められません!
今までで一番ラッキーじゃん!と思った案件
フリーランスをしていると、ギャラが本当にクライアント・仕事内容によってバラバラです。
安すぎる…と思うこともあれば、え?こんなにもらっていいの?と感じることも。
その中でも今までで一番「ラク〜」と思った仕事は、バナーの中で使ってる写真を変えるだけで10,000円もらえた案件です。
写真を変えるだけなので5分くらいでできちゃいます。
「これで10,000円ももらえるなんていい仕事だ!」と思いましたが、先ほども書いたように定期的に依頼されるものではないので、「たまたま今回がラッキーだった」というだけです。
webデザイナーになる方法
数年前から、「ママでもwebデザイナーを目指す!」とか、「副業としてのwebデザイナー」といったコピーやスクールの広告をよく見かけるようになりました。
子育てを機に、「webデザイナーとして家で仕事をしたい!」と考える方も多いと思うので、大人になってからのwebデザイナーになる方法をご紹介します。
webデザイナーになるには、最低限、以下の勉強が必要です。
- デザインの勉強
- コーディングの勉強
- アプリケーションの使い方の勉強
基本的にwebデザインの勉強は独学でできます。
ここからはそれぞれの勉強法を詳しく書いていきます。
デザインの勉強
デザインの勉強って、私の場合はデザインの専門学校で2年間したのですが、学校ではデザインのスキルをあげるという感じではなく、デザインの概念や入り口のようなものを教えてもらえます。
多少でもデザインに触れることで、デザインそのものへの考え方やベースができます。
デザインのセンスやスキルを磨くという点で見ると、専門学校では磨けません。センス・スキルを磨くのは持って生まれた感性と粘り強さ、日々の生活の中で培うもの、そして実践が必要だと思います。
私はデザインのセンスがそんなに良くないと思っていて、でも絵本や絵、映画を見るのは大好きなので、人よりも見ている数は多く、そういうのは実は潜在意識にコツコツ溜まっているのかなぁと考えています。
でも「デザインの勉強のために!」と思って行動したことは一度もありません^^;
ちなみに夫は私から見て、かなりセンスの良い人ですが、全く勉強しないし、私よりも映画や本を見ません。
でも感じる力や見る力がすごく発達している人です。これは持って生まれたモノなのか、育った環境によるのかわかりませんが…
ということで、今からデザインの勉強をしたい!と考える方は、良いものをたくさん見ましょう。
絵やデザイン、有名な広告などをネットで検索してもいいし、図書館で本を借りたり、展覧会などに足を運ぶのもいいと思います。
とある売れっ子デザイナーは、デザインの本は一切買ったことがなく、その代わり街に出かけるたびに気に入ったチラシや映画のパンフレットなどを集め、膨大なファイルを作っていました。
お金をかけなくても、充分勉強できる方法はたくさんあります。
もちろん、デザインのスクールに行くのもいいと思います!同じ目標を持った仲間と出会える場は、それだけで大変貴重です。
そしてデザインスキルを高める上で一番大事なのは、作ったものを自己満足で終わらせるのではなく、どんどん多くの人に見てもらうことです。
見てもらうのはできれば仲の良い友達だけではない方がいいです。身内の人たちは多少上手ではない出来栄えでも褒めてくれますから、客観的に評価してくれる人に見せる方が良いです。
デザインの勉強をする方法まとめ
- スクールに通う
- 良いものを見て自分の目・センスを養う
- 多くのデザイン制作をする
- 多くの人に作品を見てもらう
コーディングの勉強
これはネットや本で調べながら、独学をするのが一番力がつくと思います。
そしてある程度力がついたら、実践あるのみ。(デザイン力も同じ)
仕事じゃなくても、どんどん自分のHPを作ったり、友達のページを作って作品を増やします。
やればやるほど身になるので、とにかくやる!
でも独学とか無理…という方もいると思います。私も苦手です。そういう場合はスクールに通うのが一番おすすめです。
コーディングの勉強をする方法まとめ
- 独学で学ぶ
- スクールに通う
- ひたすら実践
- 常に新しい情報をキャッチする
コーディングはどんどん新しいコードが生まれ、書き方が変わるので、最新のものを追いかけるのが好きな方に向いています。
私はあまり好きではなく、最新のものを追いかける気があまりありません^^;
アプリケーションの使い方の勉強
webデザイナーに必須のアプリケーションは、photoshop、Illustratorで、Dreamweaverも使えた方がいいかもしれません。
これらは独学でも充分だと思いますが、スクールで丁寧に習う方法もあります。
アプリケーションの使い方を勉強をする方法まとめ
- 独学で学ぶ
- スクールに通う
- ひたすら実践
アプリケーションは直感的に操作できるような作りになっていますが、慣れるまでは使いにくいと思います。
でも一度慣れれば、ほとんどどのアプリケーションも似ているので、そこまで難しくはないはずです。
webデザイナーに資格はいる?
これはたまーに質問されるので書いておきたいと思います。
私も夫も資格は何も持っていません。
取ろうと思ったこともなく、またクライアントから「持ってますか?」と求められたことは一度もありません。
なので必要ないと思います!
資格を持ってるからギャラが上がる…ということはほぼ!ありません。
資格を取りたいと思うのなら取ればいいと思いますが、仕事のためにあえて取る必要はないと思います。
webデザインの仕事の受注方法
フリーランスとして働くにあたり、やはり気になるし、一番のネックになるのが仕事の受注方法ですよね。
最初に言っておくと、自分で仕事を受注しないといけないフリーランスは厳しい働き方だなぁ、といつも思います。
会社員の時は、デザイン作業してるだけで営業さんたちが仕事を持ってきてくれますが、それは本当にありがたいことだと痛感します。また給料制度だと、仕事が暇なときでも変わらず給料をもらえるのは、とっても素晴らしいことです。
まずは、今まで私が仕事を受注した方法を以下にリストアップします。
- 以前勤めてた会社から
- 会社員時代に仕事をしたクライアントから
- 専門学校の先生の紹介
- 友達・知り合いの紹介
- フリーランス専用のエージェントに登録
基本的には常に今まで知り合った方々からの紹介で、ずっと仕事が繋がっています。私の夫もそうです。
私はやったことはないですが上記以外にも、
- 自分から営業をする
- クラウドワークスやランサーズなどのマッチングサイトで仕事を探す
- ネット上で募集する
という方法もあります。
一番大事なのは知り合いからの紹介
長くフリーランスとして働き続けたいのであれば、知り合いから仕事を紹介してもらうのが一番大事です。
そのためには、「またこの人に依頼したい」と思ってもらわないといけないため、常にプレッシャーはありますが、対人間の仕事なので相性も大きいと思っています。
私もフリーランスになって約8年。ずっと学生時代の友人や、以前お仕事をしたお客さんからの紹介で仕事が続いています。
またwebデザイナーをやっていると、友達が起業したりお店を開く、などという時にHPを作って欲しいと頼まれることも多いです。その場合は個人事業主で、しかも友達なので、ちょっとサービス価格になることが多いですが、スケジュールをこちらに合わせてもらったり、友達と相談しながら金額の折り合いをつけます。
異業種交流会や、フリーランス同士の交流会などが今ではたくさんあるので、そのような場に通って顔を広げる方も多いようです。
ですが私の周りでフリーランスをやってる方は、そのような活動をしていない人の方が多いのです。
顔を広げるための活動って、結局そこに下心があるので、下心がある同士が繋がっても純粋な仕事案件に繋がりにくいのかなーなどと私は考えています。
私もフリーになりたての頃、一度だけ「コネを作りたい!」という思いで交流会に行ったことがあるのですが、知り合った方にマルチ商法を勧められて終わりました…その経験がちょっとショックだったので、私は交流会には消極的です。
でも多くの人と出会えるのは楽しいこともあると思うので、興味がある方はどんどん動いてみた方がいいと思います!
●仕事を途絶えさせないために気をつけていること
知り合いから仕事をもらい続けるためには、『仕事を依頼したいと思ってもらえる人間』でいないといけません。もちろんどんな仕事でも当たり前のことかもしれないけど、フリーランスは特に自分の人間性がダイレクトに表れてしまいます。
自分だったらどんな人に仕事を依頼したいかな?と考えると、どんなことを心がけるべきかが見えてきます。
例えば、私の場合は以下を心がけています。
一つ一つは大したことないものだけど、「便利な人」「頼りになる人」「しっかりしてる人」と思ってもらえたらいいかなと考えています。
- 納期・時間を守る
- 気づいたことはお節介かもしれないけど提案する
- 持っている情報は全て伝える
- 多少無理なお願いをされても引き受ける(土日や夜間作業など)
フリーランス専用のエージェントに登録する
フリーランス専用のエージェントとは、デザイナーやエンジニアが登録をしておくと、その人の希望に合った案件を紹介してくれる派遣会社のようなものです。
ギャラや勤務形態の交渉はエージェントがやってくれるので、助かります。
私は去年、初めて仕事が激減してしまったのをきっかけに、フリーランス専用のエージェントに登録しました。
そこで5ヶ月ほどの長期時給案件をいただきましたが、今はもうやっていません。
とりあえず登録をしておいて、良さそうな案件が来たら引き受ける、というのはアリだと思いますが、一生続けるのは難しいのではないかと思います。
またクライアントが大手企業の場合が多いので、それなりのスキルを求められます。
メリットとしては、自分で仕事を探さなくてもいいし、最先端の案件に携われるため、新しい技術を学べます。そして誰かとチームで働く楽しさもあります。
エージェントからの紹介案件は拘束時間が長いことが多く、会社員と働き方がほぼ変わりません。派遣社員と同じです。
そのため人手が足りない時だけ雇われて、用無しになったら契約終了、、、となる雰囲気が否めませんでした。
一定期間だけ利用するならいいけど、「この働き方を何歳まで続けられるのかな?」とずっと思いながら働いていました^^;
良い会社に派遣され、そこで人脈を築くことができれば、後につなげることはできると思います。
ただしエージェントを抜いての個人間契約は契約違反だと思うので、そこが難しいところです…
自分から営業する
自分の作品ファイルや経歴がわかる書類・HPなどを作成し、直接企業などに売り込むフリーランスの方もいます。
電話をかけたり、いきなり訪問する場合もあるようです。
私はやったことがないけど、以前知人のデザイナーに「100件くらい営業電話をして2件だけ仕事をくれたけど、その会社とは今でも10年以上付き合ってる」と聞いたことがあります。
すごく根気が必要で大変だとは思うけど、長く付き合えるクライアントが見つかる可能性はあります。
営業は仕事を集める上では王道の方法ですが、デザイナー気質の方は基本的に営業が苦手ではないでしょうか?
飛び込み営業って精神的に難しそう…と思ってしまいますよね。
ですが意外とやってみるとそんなに辛くない場合もある…かも…
マッチングサイトの仕事
クラウドワークスやランサーズ、ココナラなどのマッチングサイトを見ると、webデザイナー向けの案件がたくさん見つかります。
ですがどれもかなり安く、とてもそれだけでフリーランスとして利益を出せるようには見えません。
webデザイナーになりたての方が、実践目的で引き受けて、経験を積むために利用するならいいと思いますが、一生続けるのは難しいでしょう。
また経験を積むため、と言っても良いクライアントに出会えればいいですが、人材を使い捨てのコマとしか考えていない人たちもいるので見極めが必要です。
マッチングサイトで仕事を探す場合は本当に注意してください。
少なくとも、マッチングサイトの仕事だけで生計を立てようとするのは無謀。
戦略的に利用するのであればいいと思います。
ネット上で募集する
ネットやsns上で、webデザイナーであることを告知し、仕事を募集する方が増えて来ました。
私もtwitterで「webの仕事があるんですけど、引き受けてもらえませんか」と何度かDMをもらったことがあります。
正直怪しい人もいれば、ちゃんとした人もいます。
でも実際に打ち合わせまでして顔合わせをしたのは2件で、結局コロナの影響もあり仕事はまだ発生していません。
私の場合はネット上にポートフォリオを一切公開しておらず、webデザイナーという肩書きを公開しているだけですが、連絡をいただけるので、ポートフォリオを作って力を入れたらオファーが来るのかもしれません。
twitterやinstagram、youtube、ブログを上手に使ってデザインの仕事を受注してる人もいます。
すぐに仕事が来ることは難しそうだけど、長く続けることで信頼度が生まれ、仕事が集まって来ると思います。
webデザイナーに必要な機材
webデザイナーとして働くために必要な機材はパソコンだけです。
私は以前はノートパソコン一台で作業していました。
今は大きなデスクトップ型のパソコン一台を使用しています。
webデザインで使用する画像は基本的に軽いものばかりなので、ハイスペックなパソコンは必要ありません。
ちなみに夫はずっとデスクトップ型のパソコンを使用していますが、モニターは大きいものを二台使っています。でも一台でも十分だと思います。
打ち合わせに行く時、ノートパソコンがあれば便利だし、ノートパソコンならカフェなどで作業することも可能。
でもやっぱりノートだけだとモニターが小さいので作業はかなりやりづらいです。
以前はmacとwindowsでHPの見た目が変わってしまうため、コーディング後に両方のパソコンでチェックをしないといけませんでした。
ですが最近はどのパソコンで見ても、ほぼ違いがないので、windowsでもmacでもどちらか一台あれば大丈夫です。
子供ができてからwebデザイナーを目指すのはどうなのか?
webデザイナーとして働き始めたい!と考える場合、どれくらい稼げるwebデザイナーになりたいのか、という目標によって方法が大きく変わると思います。
例えば月に5万円稼げればいのであれば、マッチングサイトでwebの仕事を探してこなすだけで目標達成できると思います。
でも月に20~30万円以上稼ぎたいのであれば、マッチングサイトで仕事を探すだけでは厳しい。直接オファーしてくれるクライアントがいくつかあった方がいいです。
さらに月50万円以上稼ぎたい場合は、しっかりとしたスキルを身につけ、クライアントと安定した信頼関係を築き、継続的に仕事を出してもらわなければなりません。
「webデザイナーになり、自宅で仕事したい!」と言っても、働き方は様々。
パート程度でいいのか、正社員並みに稼ぎたいのか、なるべく多く稼ぎたいのか、しっかり考えてからwebデザイナーを目指しましょう。
そして子供ができてから、ゼロからフリーランスのwebデザイナーを目指す場合、月20万円程度ならそれなりの努力をすれば到達できると思います。
ただし月50万円以上稼げるようになるためには、かなり努力が必要だと思います。なぜならすでにスキルを充分に持ったデザイナーがたくさんいるからです。
その中に素人の自分が飛び込むということは、その人たちのレベルまで自分で成長しなければなりません。
スキルと経験を積むために、制作会社などに就職するのが一番良いと思うけど、『子持ち・30才前後で初心者』となると雇ってもらえるかどうか微妙です。
そのため自力でスキルをつけないといけないのと、優良なクライアントと出会えるかどうかが最大のポイントに。
大きく稼げるwebデザイナーを目指したいなら、かなりの努力とアイディアが必要になります。
フリーランスwebデザイナーの大変なところ
フリーランスwebデザイナーをやってみて、大変だと思うことや、デメリットを書いておきます。
あくまで私の考えですが、多くのwebデザイナーが抱えてる問題だと思います。
一番大変なのはクライアントと出会うこと
何度も書いていますが、フリーランスのwebデザイナーを続けるために一番大事で一番難しいのが良いクライアントと出会えるかどうか。
良いクライアントと出会うのは、一番は『ご縁』。10年以上前に知り合った方から久しぶりに連絡が来て、良い仕事を紹介してもらう…なんてことがよくあります。
だから目先のことだけを考えて行動するのはご法度です。
とにかく目の前の人、事柄に丁寧に向き合うしかありません。
収入が全く安定しない
たとえ仲良くなったクライアントがいても、その会社が倒産したり、外注しなくなってしまったりする変化は日常茶飯事と言えます。だからどんなに仲が良いクライアントとうまくいってる!と思っても、数ヶ月後にはどうなるかわかりません。(これは私も夫も痛いほど経験済み)
つまり絶対に安定しないし、数ヶ月単位で仕事がゼロになる危機が常にあるんです。
多く稼ぐためには忙しくなる
デザインの仕事は正解がないため、いくらでも時間をかけることができます。
ですがフリーランスで多く稼ぐためには、かなり速い作業が求められます。
一つ一つの仕事に時間をかけすぎてしまうと、休みが本当になくなるし、全く稼げなくなります^^;
私は作業が速いほうですが、それでも毎日忙しくなりがちです。
基本体力勝負
webデザイナーやデザイナーって、すごくおしゃれな職業と思われがちです。
確かにカタカナの職種名と、実際に作っているものはおしゃれな出来上がりが多い。
ですが実際のところは相当の体力勝負の仕事です。
残業・夜間作業はやっぱり多い。なぜかというと、
- 正解のないクリエイティブな職業なので、一つの仕事に何時間かかるかわからない
- 数をこなさないと稼げないので、どうしても仕事量が増えてしまう
そのため体力がないとやっていられないのです。
一生続けたいとは思わない
体力勝負の仕事なので、60歳になってもフリーランスのwebデザイナーを続けたい!と、とても思えません…
体力も必要だし、どんどん新しい情報を学んで行くのも、私には向いてないと思うからです^^;
職人気質のデザイナーの場合は、歳を取っても大御所という風格で仕事がありそう。でも私は職人気質ではないので、ある程度の年齢になったらwebデザイナーは卒業したいです。
卒業をした後は、ディレクターや企画、マーケティングなどの仕事をメインにしたいと思っていますが、まだ数十年後のことなのでどうなるかはわかりません。
デメリットが多い仕事を続ける理由
ここまでこの長ーい記事を読んでくださったら、「なんでニコは辛いと思いながらwebデザイナーを続けてるの?」と不思議に思われるかもしれません。
確かにデメリットの多い、webデザイナー。しかも過酷なフリーランス。
正直何度やめたいと思ったか、、、数え切れませんが、結局続けているのは「何か作ることが好きだから」です。
多分どのデザイナーも基本は同じ考えだと思います。「クリエイティブが好き」。
好きなことを差し置いて他のことをやりたいとは思えないので、今まで辛いと感じながらも、うっすら楽しみながら続けることができています。
クリエイター職でなくても、他の仕事でも同じだと思います。
どんな仕事も辛いこと、大変なことはたくさんあります。だけど一生懸命やっていると、楽しさを感じる瞬間があり、きっとその瞬間が好きだから続けられるのではないでしょうか?
最後に
webデザイナーを目指そうかなーと考えてた方にとって、この記事は嫌なことばかり書いてあったかもしれません。
でも私はそれでもwebデザインという仕事が気に入っています。
やりたい!と本当に思うことなら挑戦してみて欲しい。だけど「ラクそう」「おしゃれで楽しそう」といった上部を見ただけで目指すのはお勧めできないので、ありのままに書きました。
この記事に書いたことは私が経験したことと、私の身近な人たちを見て感じたことを書いています。だからwebデザイナーが必ずこの記事の通りではありません。
子供ができると誰でも働き方を見直しますよね。
子育てをしながら働くってすごく大変なので、子供のために、自分のために働き方を変えたいと考えます。
もしもいろんな選択肢の中の一つに、webデザイナーが入っていて、この記事がお役に立てたら嬉しいです^^
最後まで読んでいただきありがとうございました!