前編:現役フリーランスwebデザイナーが暴露!月収・稼働時間・仕事の受注方法など赤裸々に公開!

現役フリーランスwebデザイナーが暴露!月収・稼働時間・仕事の受注方法など赤裸々に公開!

こんにちは!ワーママスタイル編集長のニコです。

私は2007年からwebデザイナーとなり、制作会社での正社員webデザイナーを経て、2012年からフリーランスのwebデザイナーになりました。

最近では、webデザイナーになりたい方や、出産を機にweb制作の仕事をしたい方、フリーランスとして何らかの仕事をしたい方が増えてきており、個人的に質問を受ける機会も増えてきています。

「webデザイナーという働き方が気になる」という方は、

  • 実際のところwebデザイナーはいくらぐらい稼げるの?
  • 本当に産後から勉強して稼げるようになるのか?
  • どうやって仕事を受注しているの?

と多くの疑問があるようです。

そこで、この記事では、私や私の身近なフリーランスデザイナーの話を元に、皆さんが気になっているフリーランスwebデザイナーのあれこれを、全部書いてみようと思います!

ニコ
ニコ
ネットの普及とともに、家で働くこと、webの仕事をすることに興味を持つ方が増えました!
今はコロナウィルスのこともあり、ますます在宅ワークには注目が集まっていますね。
ぜひ多くの方に、具体的な業務内容を知っていただきたいです。
前編、後編に分かれているので、気になるところから読んでくださいね^^

 

 

ニコについて

プロフィール
・2011年生まれの男の子、2017年生まれの女の子と、夫と都内で4人暮らし
・ワーママスタイル編集長
・自分で仕事を創り、ネットを活用して働きたい女性のためのオンラインサロン「ニコワールド」運営、コンサルティングも行う
・web制作(デザイン・コーディング)、webを活用したマーケティングなどフリーランスとして様々な仕事を受注
・結婚13年目になる夫は、結婚当時からフリーランスのグラフィックデザイナー(webデザインも行う)であり、たま〜に一緒に仕事をすることも。

ある一日のスケジュール

7:00起床〜子供を起こし朝食など朝の準備
8:00小学生の長男登校
8:15娘を保育園へ連れていく
9:00〜
10:00
自分の朝食、テレビやネットを見る
10:00〜
13:00
仕事(合間にちょこちょこ家事をする)
13:00〜
14:00
お昼ご飯・近所のスーパーに買い物
14:00〜
17:00
仕事・途中息子が帰宅
17:00娘の保育園お迎え
17:30〜
18:30
テレビを見たり夕飯を作ったり
18:30〜
21:30
夕飯、片付け、お風呂など(合間に仕事をすることも)
21:30〜
22:30
子供たちを寝かしつけ
22:30〜
25:00
起きられた時は仕事、または自分の遊び(テレビ、映画、読書など)
ニコ
ニコ
仕事をしている時間でも合間合間で夫と話したり、洗濯・掃除機などの家事をしたりしています。
週に1~3日は外出することも多いです。外出は打ち合わせ、外勤、友達とランチなど様々。
詳しくは下の記事をご覧ください。

webデザイナーの仕事内容について

webデザイナーの仕事内容について
まずは意外とわかるようでわからない、webデザイナーの仕事内容について書いていきます。
webデザイナーという肩書きで受注している仕事は以下の内容があります。
  • HPのデザインとコーディング
  • スマホアプリのデザイン
  • デスクトップアプリのデザイン
  • バナー制作
  • ブログデザイン(ヘッダーやメニュー装飾など)
  • SNS更新代理
  • 公式LINEの配信やスタンプ作成
  • メルマガ作成(構成案〜デザイン・配信)
  • ロゴ制作
  • 名刺・チラシなどの印刷物デザイン
  • 広告のための企画・発案

基本的にはHPのデザインがメインですが、私の場合はデザインと一緒にコーディングやワードプレスの設定を頼まれることが多いです。

私はフリーランスなので、会社員デザイナーよりも雑多なことも依頼されることが多いですが、できる範囲で引き受けるようにしています。

web・インターネットに関することなら、基本的にはどんなことでもやります!ただ私は、コーディングやプログラミング、スクリプト系は疎いし、苦手なので、そっちの方はほぼできないwebデザイナーです。

もちろん何でもできるwebデザイナーもいますが、今まで100人以上のデザイナー・エンジニアを見てきましたが、エンジニア系の仕事とデザイナーとしての仕事、どちらもできる人は一人しか知りません

その方は私の専門学校の先生ですが、イラスト・デザイン・3D・アニメーション・プログラミング(少しなら)・コーディング・映像編集と何でもできます。しかもどれもセンスがいい!…ですがこのような人は相当稀だと思います。

夫:グラフィックデザイナーの話

夫私の夫はまだパソコンでデザイン作業をする前の時代の、グラフィックデザイナーです。
グラフィックデザイナーは主に紙媒体・印刷物をデザインするのが仕事です。それ以外にもグッズデザインやロゴなども多く手がけます。夫は今年で48才ですが、今では信じられないけど、一文字一文字切って貼って、印刷物を作ってた時代の生き残り…!
昔はwebデザインという言葉も新しく、webデザイナーなんて存在しません。
ですが時代の流れとともに、印刷物は減っていき、どんどんwebですませるようになっていったため、夫はグラフィックデザイナーですが、今は仕事の半分以上はwebデザインです。
そのため夫(グラフィックデザイナー)と私(webデザイナー)は、仕事内容は似ているけれど微妙に違っているのです。

コーディングは条件付きで引き受ける

webデザイナーでもコーディングができない人はいます

私もコーディングはそんなに上手なわけではなく、また最近ではパソコン、タブレット、スマホ…とあらゆる機械で見ることができないとダメなので、以前よりも複雑になっています。

そのためワードプレスなどを使ってのコーディングはいいけど、1から自分でコードを書くような案件はあまりやらないようにしています。

事前にちゃんとクライアントに相談して、こんな私でもできそうな案件なら引き受けています。

ニコ
ニコ
コーディングとは、デザインデータを元に、パソコン画面やスマホなどで閲覧できるようにコード化することを言います。
コードは日々進化するため、常に新しい技術を学ぶ必要があります。
私が12年前、新人webデザイナーの頃のコーディングと、現在普及しているコーディングは全く違います…
基本的な考え方は同じだけど、コードの書き方とか使うソフトも変わりました。

マーケティングや企画もやってます

会社員の頃からですが、webデザインだけではなく企画段階で参画することも多いです

会社員の頃だと、『クライアントのHPに集客するためのイベント・企画を提案する』とか、『商品認知拡大のためのキャンペーン内容を考える』ということがよくありました。

私一人で考えるのではなく、チームで考えクライアントに提案。企画が無事に決まれば、それに合わせたHPやSNS拡散用の画像・文章を用意します。イベントがあれば、イベント会場でスタッフをしたり、大きな仕事ならキャンペーン用のモデル探しなどもやります。

現在はそこまで大きな仕事は来ませんが、クライアントの商品認知拡大のためのマーケティングやSNS上で行うイベント・キャンペーン企画などは考えて提案しています。

その企画に合わせて、私がSNSで使う必要な画像・文章を作成し、投稿までを行います。

通常なら企画、文章を書く人、画像を作る人、投稿をする人がバラバラなので、私一人で全て行えるのはクライアントからすると便利なはずだし、私の強みでもあります。

ニコ
ニコ
私の場合はデザインよりもマーケティングに興味が出てきたため勉強をしました。
その結果、マーケティングもできるデザイナーとして雇われるようになり、今に至ります!

デザイナーでも絵が描けない人は多い

よくデザイナー=絵が上手、美術の成績が良い、と思われていますがそうとは限りません

私は美術は中学校・高校とほぼ4でした。5は一度だけ、3もとったことがあります。

私は物作りは好きですが、絵は下手です。自分のテイストのゆるいタッチのイラストしか描けないので、仕事で描くことはあまりありません。

私が書くイラストでも使えそうで、どうしても挿絵があった方がいいと思うときは、描きますが描きたくはないです。時間がかかるので…

ではどうするのか、というと私の場合は、無料素材のイラストをダウンロードして少し手を加えたり、クライアントから予算が降りるときは、プロのイラストレーターに絵を描いてもらいます。

ニコ
ニコ
私の夫は「絵が上手なデザイナー」です。
イラストレーター並みに何でも書けるので、絵を描く仕事が多いようです。
絵が上手だと、それはかなり有利ですしクライアントにも喜ばれます。

コーディングはできないとダメなのか?

夫のように、デザインのみ受注するデザイナーもいますし、私もデザインだけを依頼されることはたまにあります。

そのような場合は、いくつかのケースがあるように思います。

  • エンジニアから発注される
    →コーディングは自社でできるため、デザインだけやってほしい
  • 大きい案件のため分業する
    →大きな案件になるとデザイン・コーディング・プログラミングと、業務を細分化して何人もで協力して行うことが多いです
  • デザインに力を入れている
    →これは夫のケースですが、デザインに力を入れたい案件の場合は、デザインの力がある人に依頼したいためコーディングが出来るか出来ないかは後回しになります

このように、webデザイナーでもコーディングができなくても仕事はあります

ただどうしてもコーディングができた方が仕事の幅は広がりますし、ワードプレスのカスタムができる程度の知識は最低限持っていた方がいいでしょう

ニコ
ニコ
デザイナーの仕事は正解がありません。ですがコーディングの仕事は正解があります。
そのためデザイン気質が強い人はコーディングが苦手…逆も然り。
なので意外とコーディングが苦手なデザイナーは多いんです。

フリーランスwebデザイナーの稼働時間

フリーランスwebデザイナーの稼働時間

これは仕事量にもよるので一概には言えませんが、先週の私の様子と、参考までに夫の様子を書いてみようと思います

ある1週間のニコのスケジュール

月曜 10時から17時 自宅作業、22時〜25時 自宅作業
火曜 10時から17時 オフィスに勤務
水曜 10時から17時 自宅作業、23時〜24時 ワーママスタイル定例会
木曜 9時から13時 友人とランチ/15時〜17時 オフィスに勤務
金曜 10時から17時 自宅作業、22時〜25時 自宅作業
土曜 完全オフ
日曜 子供を家で遊ばせながらちょこちょこ作業

先月から毎週火曜は電車で片道1時間のオフィスに通勤しています。それは時給案件で、火曜以外は自宅で好きな時間に働いていいと言われている案件です。

また現在、抱えているのは以下の仕事です。

  • 週10時間程度の時給案件
  • 起業した友人のオフィシャルサイト作成
  • キャンペーンページ1P
  • ワーママスタイル関連の更新やミーティング
  • 私が運営するオンラインサロンの運営
  • 個人のコンサルティング

※私はwebデザイナー以外にも、コンサルティングやオンラインサロンの運営もしています。

ニコ
ニコ

子育てをしながら上記の内容をこなすのは、もうパツパツです^^;

どうしても子供を寝かしつけた後に残業する日が増えてしまっています。
ただ、会社員時代の残業と違って、やればやるだけお金がもらえるのと、自分一人で仕事をコントロールできるので、苦痛ではありません。
(寝かしつけ後に起きるのは辛いけど…)

上記の仕事内容で、6月の収入は約30万円でした。

正直忙しさの割には収入が少ないのですが、まだワーママスタイルとオンラインサロンの運営はほぼ無給のため、忙しくてもお金が得られていない状態なのです

また収入が毎月30万円ほどということはなく、月に0円の時もあったし、もっと多い時もあります。

 

では次に夫のある1週間のスケージュールを紹介します…

ある1週間の夫のスケジュール

月曜〜日曜 睡眠・お風呂・ご飯を食べる時間以外ずっと仕事
外出した回数1回(土曜に近所のスーパーへ買い物に行っただけ)

結婚して13年目。基本的に夫はずっとこのスケジュールです^^;

土日両方とも休みなんて一度もありませんし、土日のどちらかでも完全に休みで家族でお出かけなんて、最後に行ったのいつかなぁ?というレベルです。

長期休めるのは年末年始だけ。だから旅行は年末に行くことが多いです。

そんな凄まじい量の仕事をしている仕事人間ですが、家で仕事をしているので夫婦の会話は多い方だと思います

子供と遊ぶことはあまりないけど、夕飯は一緒に食べるし、サラリーマンよりは家族と顔を合わせる時間は長いのではないでしょうか。

ただすぐに昼夜逆転する性格のため、何時に寝ているかわかりません。今日も11時〜18時までが睡眠時間でした。

ニコ
ニコ

夫はあまりに仕事時間が長いので、過去に自律神経失調症になりました。
そのため仕事の合間にランニングをするのですが、最近はそれすらできないほど忙しいようです。

結婚した時は夫のクライアントに「一人暮らしだと死んでも気がつかないから、奥さんが家で見てくれるようになって安心しました」と言われました(泣

 

フリーランスは働けば働くほどお金がもらえます。

また来月仕事が来るのかどうかという不安が常にあるので、オファーがあったら基本断らない。そのため忙しくなると尋常じゃなく忙しくなります。

またプライベートと仕事の区別も無くなるので、そういうのが辛い人には本当に向かない働き方です

会社員の頃の稼働時間

私が会社員webデザイナーだった頃は、まだ最初は独身だったし、途中で結婚はしたものの子供はいなかったので自由に働くことができました。

ちょうど私が入社した前は、かなり大きな案件をやっていた会社で、女性社員でも家に帰れず寝泊まりしながら作業をする…というのが日常茶飯事だったそうです

でも私が入社した後は、そこまで厳しい納期の仕事はなく、私が朝まで徹夜して会社に残っていたのは数回です。

終電がなくなりタクシーで帰った回数は数え切れませんが…でも制作会社は残業が当たり前な分、朝は遅刻しても何も言われません

10時始業の会社でしたが、10時に出社するのは新人デザイナーだけでした。

ニコ
ニコ

会社に入社したての頃はまだ実家に住んでいたため、会社まで通勤時間がかかり大変でした。
新人なので10時出社厳守で終電で帰る…という日々を送り、体重はどんどん減るし、しょっちゅう熱を出しました。
ですが入社1年後には引っ越して会社に近くなったのと、体力もついて楽になりました。

 

後編ではお給料の話/webデザイナーになる方法/仕事の受注方法/必要な機材/子供ができてからwebデザイナーを目指すのはどうなのか?/フリーランスwebデザイナーの大変なところ/デメリットが多い仕事を続ける理由をお届け!

記事を書いた人:ニコ
ワーママスタイル編集長。
「人生はもっと自由に楽しんでいい」をモットーに自由に活動している。
マーケティングを学び、ゼロから自分のビジネスを作る女性専用のオンラインサロン運営中。
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