これまでに【世界のワーママ事情】では連載形式で、
- ワーママ達の自分時間に対する意識
- ベビーシッターや家事代行の利用
- 祖父母の協力
- デリバリーの利用
などについてご紹介してきましたが、ワーママが一番気になるのはやっぱりパートナーシップではないでしょうか。
”文化の違い”
そう言ったらそこまでかもしれませんが、日本と海外では、パートナーシップの考え方の違いを感じることが多々あります。
そして、日本と海外のパートナーシップの違いを見ていく中で、ぜひ我が家も取り入れたいというポイントを見つけました!
【世界のワーママ事情】というタイトルではありますが、今回はワーママに限らず、私が出会ったママ達の夫婦関係(パートナーとの関係)において驚いた点や学んだ点についてご紹介します。
ストレートな愛情表現に赤面!でも自然なパートナーシップにほっこり♪
映画や海外ドラマを見ていて、欧米のカップルが人前でも普通にハグやキスをするシーンを目にしますよね。
とはいえ実際友達といたら、そんなにラブラブしないでしょ?
…と思っていたけど、実際東欧で暮らしだして、子供達をインターナショナルスクールに入れたらママ友達の夫婦間のスキンシップに驚きました!
例えばママ友と一緒に居て、そのママのパートナーがやってきた時には当たり前のようにハグやキス。
写真撮影の際には腰に手を回していたりくっついたりとラブラブ♪
しかも、その仕草がとっても自然なんです。
文化的な違いもあるので、日本でも夫婦がもっと人前でイチャイチャすればいい♪
…とは全く思いませんが、私が感銘を受けたのはその行動の裏にあるパートナーを尊重する姿勢でした。
例えばパートナーがやってきた時、友達と話していても自然にそのパートナーを友達に紹介して輪に迎え入れたり、すぐにパートナーが席を外す場合にはパートナーとその日の報告をし合ったり。
日本だと、友達と居たらつい友達を優先してパートナーをないがしろにしてしまう事も多いでしょう。
これは日本は内と外を分ける文化で、パートナーは内側の人間のため、他者に配慮しているという文化的背景があるからかと思います。
けれどもし夫が誰かと話していて、側にいるのに放置され、紹介もされず話にも入れなかったら・・・?
私なら退屈だし、その場はどうしていいか分からなくて、夫と一緒に出かけたりすることを面倒に感じてしまうかなと思います。
外に出た時につい格好をつけたり見栄を張ってしまったり、照れくさかったりする気持ちも分かります。
ですが、パートナーを尊重する姿勢はぜひ私自身も生活に取り入れたいし、夫にもそうであってほしいと思いました。
子供の行事・習い事へのコミット率の高さに仰天!
日本の場合、運動会や学芸会のような大きな発表会は土曜日などに行われるケースがほとんどですよね。
けれど、私がいる東欧の国では平日に行われるパターンが多いです。(平日の昼間の発表会や、平日の夕方6時からのダンスショーなど。)
最初にこのスケジュールを知った時には
と思ったけれど、実際には平日日中にも関わらずパパの行事参加は半数以上!
平日夕方に関しては体感として80%以上のパパ達が我が子の晴れ舞台に駆けつけていました。
(※うちの夫はバリバリ日系企業のため、出張が入って参加できないなんてことも多々あります…)
仲良しのママ友に「パパは仕事どうしたの?」などと聞いてみると
「え?子供の発表会だから休んだり、早退したりするのよ。フツーでしょ?」
という返答!
時にはママ不在で、パパだけが学校行事に参加するというケースもありました。
これは本人達の意識だけではなく、子供の発表会は会社を休む正当な理由であると認識する会社や同僚の意識も大きく影響していると思います。
そして私は、この意識を共有できているという事実が素晴らしいと感じました。
ちなみに学校行事に限らず、習い事の送迎は土日はパパがメインで担当しているパターンも。
文化の違うもあるし、日本だとまだ子供の学校行事のために年に何度も会社を休むのは難しいかもしれません。
けれど、手始めに土日の習い事はパパ担当にするなど、パパの育児参加の割合が増えていけば少しずつ意識も変わるのかなと感じました。
社会全体として育児は母親がするべきという意識から、育児は夫婦揃ってするべきものという意識に、少しずつでも変えていけたらいいなと思います。
夫婦は子供の教育について話し合うよきパートナー
先ほどの行事の以外でも、保護者会も基本的には平日夕方の設定です。
にも関わらず保護者会に多くのパパが出席しているのにびっくりしました。
半数程度はベビーシッターさんや祖父母の協力を得て、夫婦で参加していたり、パパだけが来ているケースも。
これは保護者会の時間設定が日本とは異なり、平日18時以降かつ子供は連れてきてはいけないため、ママが自宅で子供を見ているという背景もあるでしょう。
なお、保護者会だけでなく、担任の先生との個人面談(平日日中)にもパパが来たり夫婦揃ってくるケースもあります。
また昨今コロナウイルスの影響でオンライン授業を行っていた際、在宅勤務中と思しきパパ達が子供のビデオ通話のアシストをしている姿も目にしました。
こういった点から子供の教育についてパパが積極的に関わり、話し合っている様子を感じました。
正直、家事はいくらでも外注出来ますが、子供の教育については手を借りることができても完全な外注は不可能です。
習い事の先生に相談や助けてもらうことが出来ても、子供のことに関する決定をママと同じレベルの責任感を持ってできるのはパートナーであるパパだけではないでしょうか。
一般的にママの方が子供といる時間が長いとはいえ、ママにとっても子育ては常に不安が付いて回ります。
パパが同じ目線で教育や育児について考え、行動してくれるという事は大きな支えになるでしょう。
パートナーとして尊重しあい、同じ目線で子供を見つめて歩んでいく姿勢
私が海外育児をしている中で、最も感銘を受けたのはやっぱりこのパートナーとの関係性でした。
- 他の人がいようとも、自分のパートナーをきちんと尊重する姿勢
- 子供の学校行事への参加など、育児や教育について夫婦で同じ程度の責任感で臨んでいく姿勢
こうした姿勢はぜひ取り入れていきたいし、家庭や育児に対する当事者意識を妻だけでなく夫も持っていれば、妻の精神的な負担は軽減できるのではないでしょうか。
けれど、夫側のこういった姿勢は妻にとっての支えになるし、子供が大きくなってからの夫婦間のパートナーシップに大きく影響するでしょう。
なのでこの記事を読んだ方にはぜひ心に留めて頂きたいです。
なお、ここでは主にメンタル面や育児における姿勢についてお話ししましたが、【子供のことだけやってれば家事は全然しなくてよし♪】というわけではありません!
考え方は人ぞれぞれ。
家事・育児の分担に正解はないので、それぞれの夫婦にとってのベストを見つけていけたらいいですね。