新型コロナウイルスの影響で、世界中の多くの都市が緊急事態宣言を発令したり、ロックダウン状態になったりしている現在。
日本でも4月7日に緊急事態宣言が出されましたね。
今後の世界的な経済への影響が懸念される中で、すでに深刻な影響を受けている業種もあります。
その代表例は飲食業界!
今回はヨーロッパでのロックダウン中の生活を踏まえ、窮地に立たされた飲食店を支える手段となるデリバリー&テイクアウトサービスについてご紹介します。
ロックダウン中の東欧での生活
私が今住んでいる国(東欧)も3月中旬からロックダウンに入りました。
現在の状況は下記の通りです。
- 食料品店&薬局は営業中
- 上記以外のお店は基本的に全て休業
- レストランは通常営業禁止(デリバリー&テイクアウト、ドライブスルーのみ営業可)
- ショッピングセンターや映画館などの娯楽施設なども休業
- 幼稚園、保育園を含めた全ての教育施設が休園・休校
- 公園は封鎖され、犬など動物の散歩の場合のみ20分程度の立ち入り可能
- 企業は在宅ワーク推奨、できない場合は職場の消毒必須
- 首都を含め、大都市は封鎖(首都の外に出るためには仕事上の理由、健康上の理由などを記した書面が必要。物流のためのトラックや医療従事者は問題なく通ることができる)
物流は動いているので、生活必需品である食品や衛生品においては購入可能です。(マスク・消毒液以外・・・)
とはいえ、スーパーは入場制限もあって買い物には時間がかかるし、スーパーに行くのもリスクがあるからあまり行きたくないというのが本音。
ネットスーパーはデリバリーサービスが激混みで、なかなか利用できません。
- ほとんど外には出られない
- レストランにも行けない
- 学校は休み、会社は在宅ワークに切り替えで家族もずっと家にいる
この状況、誰だってストレスもたまるし、特にワーママは家で仕事もして家事もして・・・正直本気でつらいです。
そんな時にママ達の助けとなるのがレストランのデリバリーやテイクアウト。
元々東欧ではデリバリーが盛んでしたが、このコロナの影響を受けてより多くのお店がデリバリーサービスを開始しました。
私もお気に入りのイタリアンやタイ料理、韓国料理などのレストランのデリバリーを利用しています。
週1,2回利用していますが、ローテーションを組んで利用することで飽きもこないし、何よりお手軽!
またお店によってはテイクアウト(お店まで取りに来てくれる)の場合、お会計から15%オフなんてところもあります。
届いたor持ち帰った料理をお皿に盛り付けてテーブルに並べるだけでパーティー気分も味わえて、気分転換になります♪
新鮮な野菜が食べたい時や栄養バランス崩れてきたかも?と思った時に野菜多めのメニューを選べば、不足しがちな野菜を補給できるのも嬉しいポイントです!
コロナウイルスの影響大!アメリカ飲食店の経営者の声
現在、深刻なコロナウイルスの被害を受けているアメリカ。
アメリカと一言に言っても広いので、地域によってその状況は違います。
例えばロサンゼルスのあるカリフォルニア州では3月16日より学校やビルなどの閉鎖が行われ、レストラン営業もデリバリー・持ち帰り・ドライブスルーのみの営業となっています。
今回はそんなロサンゼルスで老舗和中華レストラン<Eboshi Ramen Bar>の日本人経営者であり店主のKeiさんにインタビューしてみました!
・電話番号:+1 310-325-6674
・営業時間:火~金/11:30~14:30, 17:30~21:30、土日/11:30~21:00(木・金・日は22:00まで営業)
・定休日:月曜日
・公式サイト:https://eboshi-ramen-bar.business.site
気になるコロナの売り上げへの影響&その対策は?
新型コロナウイルスの発生後、テイクアウトがかなり増えたので、大家族向けや企業向けに日替わり弁当を始めました。
後はUbereatsやGrubhubなどのデリバリーアプリでプロモーションを増やしたりSNSを利用した宣伝活動に力を入れ、どうにか売り上げを伸ばそうと試みています。
弁当オーダーはコロナ対策で大変な企業などには喜ばれています。
またSNS(インスタ)をみてわざわざ来てくださったお客様もいました。
やはり、店舗での通常営業ができないことで経営には大きなダメージがあるようです。
それでも何とかお店を続けていくためにはデリバリーやテイクアウトだけでも営業をしていく必要があるんですね。
店主としてはスタッフへの申し訳なさが拭えない
一番気になっているのはスタッフのケアです。現在はホール担当のスタッフには休んでもらい、キッチンも従来の半分の人数で交代して出勤してもらっています。
大企業とは違い有給などで対処できず、スタッフの収入源がなくなっていることに対して本当に申し訳なく悔しいです。
今後何とか補助金などを利用して、できるだけ従業員に手当をつけられるよう動いています。
今現在ロスでは通常のレストラン営業は禁止されていてお店の中で食事できないので、スタッフ自身が子供をお店に連れてきたければ子連れ出勤OKにしています。
海外在住日本人としての想い
Eboshi Ramen Bar店主のKeiさんは最後にこのように日本の皆さんへのメッセージを送ってくれました。
コロナの影響で様々な方が辛い想いしていると思います。
私たちのような小さいビジネスで収入源に困っている人や実際にコロナで家族を失った友人もいました。一人ひとりが感染しないよう、広げないよう心がけると同時に、今自分が住んでいる、お世話になっているコミュニティーに対して何ができるかを考え行動に移していければ皆で乗り越えていけると信じています。日々小さなことでお世話になっているところが一番苦しんでいると思います。いつも自分の近所で使っていた弁当屋さん、クリーニング、スーパーなどなど、もしコミュニティーの一人ひとりが意識もってサポートしないとスモールビジネスが潰れ、そのコミュニティーもなくなってしまいます。
後は自分の周りをサポートしながら、世界がどんな状況かに置かれているか、日本社会はどのように進もうとしているのか、実際に真実の情報は何なのかと一人ひとりが意識もって情報収集をしっかりして自分の言葉、行動、価値観を高めていってほしいです。
3月中旬から驚くほどの新型コロナウイルスの被害を受けているアメリカ、きっとKeiさんもアメリカに住んでいて感じることも多くあるでしょう。
熱い想いを語ってくださったKeiさん、ありがとうございました!
デリバリー&テイクアウト利用は
ママのためにもお店のためにもなる!
今回は現在新型コロナウイルスが広がっている欧米からの生の声をご紹介しました。
日本の現在の状況とは、少し違った部分や見解もあるかと思います。
けれど、新型コロナウイルスの影響は未だに広がり続けていて、今後の見通しもまだ立っていないのが現状です。
専門家の中には今後1年かけた長期戦になるとの予想をする人もいます。
先の見えない中での自粛生活や自宅待機、慣れない在宅ワークなどそれぞれ辛い想いを抱えていることでしょう。
情報を取り入れ安全第一で行動すること、病気をうつさない・うつらない努力をすることは必要です。
けれど、だからと言ってずっと家にいては粛々と生活してばかりでは気持ちも滅入ってしまいますよね。
デリバリーやテイクアウトの利用は在宅ワーク中のワーママも家庭にいながら気分転換ができたり、消費につながりレストランの助けにもなったり、お互いにとってメリットがあります!
食は免疫を高め身体を作り、美味しいものは心の栄養にもなります。
気持ちが塞ぎこみやすいご時世ですが、少しでも自分や周囲にとってプラスになることをしたり、気持ちが明るくなる方法を取り入れたり。
できる範囲での楽しみ方を見つけていきたいですね!