日本で子育てをしている中で、名前を呼ばれる機会はどれくらいあるでしょう?
職場では名字、子供関係の付き合いでは◯◯ちゃん(くん)のママと呼ばれたり、夫婦間ではパパママと呼び合うことが多くないですか?
私自身、日本にいる時は名前で呼ばれる機会は少なく、【母親としての自分、妻としての自分】であることに一生懸命でした。
その上仕事もあり、日々の生活をこなすことに必死で自分の時間が取れないことが当たり前の毎日。
けれど夫の転勤のため東欧に引っ越してきて約1年半。この間に出会った外国人女性達との交流を通して【自分自身の時間を大切にする姿勢】を知りました。
この記事では私にとって目から鱗だった体験を、皆さんにご紹介します。
名前で呼ばれる機会が圧倒的に多い!
日本にいた時、私を名前で呼ぶのは学生時代からの友人やかなり仲の良いママ友、夫くらいでした。
けれど東欧に来てからはとにかく名前で呼ばれることが多くてびっくり。
ママ友はもちろん、パパ友や学校の先生。仕事をする上で連絡を取った相手からも名前(ファーストネーム)で呼ばれます。
名前の呼び方は文化の違いだとわかってはいますが、『ママでも、夫の妻でもなく、私個人として扱われている』という印象を受けました。
自分を楽しませるための時間を大切に!
私が知り合った外国人ママ達はLadies’ nightと称して飲みに行ったり、アート教室やハイキングなどに出かけたりする時間も大切にしています。
日本でもママが友達と出かける機会はありますが、その際は
- かなり前から予定を調整
- 出かける前に家事・育児を済ませる(食事の用意、お風呂など)
- 子供を夫や親に子供のケアをお願いしてから出かける
- お出かけの途中もなんとなく罪悪感を抱えていて、気になってしまう
といった、あらかじめ出かけるための準備を完璧にして「みんなに迷惑をかけないようにしないと出かけられない」というパターンが多いように感じました。
またママ友同士だと話題も子供の話が増えがち。
けれど外国人ママと出かけた際には子供の話題だけではなく、自分自身の仕事や趣味のこと、夫との馴れ初めや元彼の話まで!
子供の話題から離れて自分自身の話をよくしていて、お互いのことをより深く知ることができました。
また夫婦の時間も大切にしていて、子供を預けて夫婦で飲みに出かけたり、中には海外旅行に行ったりしている人も!
SNSでも子供の写真ばかりではなく、自分の写真や夫婦での自撮り写真をアップすることも多く、それも印象的でした。
使えるものはうまーく使う!
自分の時間を大切にしている東欧のママ達ですが、ママが自分の時間をキープするためには子供の預け先確保は必須。
日本だと基本的にパパか祖父母に頼むことが多いけれど、海外にきて驚いたのはママ以外の家族の育児への参加率とベビーシッターの利用率の高さ。
ママが出かける際、パパはなるべく早く帰宅するだけではなく、仕事の状況が許せばテレワークを活用したり、祖父母が積極的に孫を預かったり。
また当たり前のように「シッターさんはいるの?」といった会話がされていて、いないと答えると「必要だったら紹介するよ」と言われることも。
友達と出かける際に「夫だけに頼むのは不安だ」という場合や、夫婦で出かけるためにベビーシッターを頼んだりと様々なタイミングでベビーシッターを活用しています。
気軽に子供を預けることができるという点から、子供を置いて出かけることへのハードルの低さを感じました。
私自身として過ごすことの大切さ
日本では結婚して子供が生まれると、妻として・母としての役割に徹する機会が増えます。
そして私自身もそれを当たり前だと感じ、受け入れてきました。
けれど東欧に赴任して名前を呼ばれる機会が増え、【役割を持った私】ではなく、【私自身】として過ごすことの大切さに気が付きました。
ママの自分時間をたっぷり確保するには、周囲の協力が不可欠なのですぐに変えるのは難しいでしょう。
けれど、ママだから・妻だから何かを我慢しなければいけないというのは違うのかなと今は思います。
自分自身の時間を大切にするのは、外に出かけることだけではありません。
いつも頑張っている自分自身を認める時間。
自分の内面に目を向け、やりたいことや好きなことについて考えること時間。そういった時間もまた【自分のための大切な時間】になるのではないでしょうか。
この記事をきっかけに、あなたにも自分の時間を大切にしてもいいんだ、と思って貰えたら嬉しいです。